Mt.富士ヒルクライム 2016

今回で10年連続の参加になるMt.富士ヒルクライム。前回自己ベストの72:50を出しているので、今回の目標は72分切り。

前日まで

これまで前年比でタイムを落とした2回はいずれも試走していないため、験担ぎもあって一度走っておきたかったけど都合や天気の巡り合わせが悪くて叶わず。コースは分かっているので支障は無いはずだけど、ちょっと心残り。

狙っているイベント前の通例どおり追い込んでのトレーニングは木曜までで終わりにして、金曜はギア一枚分上げずに回すだけで調整終了。
前日は昼前に自宅を出発して、中央道の事故渋滞にしっかりはまりつつも一年ぶりの富士吉田に到着。
会場の北麓公園は前日のエントリー時も一般車両のアクセスを禁止するようになって、例年の激しい渋滞は無くなって良い感じ。10年も出ていると、大会規模が大きくなるにつれて出てきた問題点を一つずつ潰しているのが分かって面白い。
前日エントリー時の駐車場として指定されている北麓駐車場に向かうも、満車のため隣接する富士急ハイランドの駐車場へ行くようにとの指示に沿って移動。
ここから会場まで自転車で移動するつもりだったけど、今年はシャトルバスが運行されてて渋滞もないので、自転車を組んだりばらしたりの手間を惜しんでシャトルバスを選択。

スムーズに会場に到着して、エントリーを済ませてから各ブース前をぶらぶらしてMERIDAの新城幸也スペシャルカラーのバイクを見つつ、丹沢あんぱんとCCDドリンク粉末とRxLソックスを購入してから駐車場に戻って宿へ移動。丹沢あんぱんは美味かったんだけど、店で買うとなるとちょっと遠いなあ。


エントリー時に受け取った参加賞やパンフレットにシールが含まれていて、この中に4つのゴールタイムを目指すための5 km毎の目標タイムが記載されていたので74分のものをステムに貼り付けて、これを目安に2分短縮を図る算段。



これまでは相部屋を利用していたけど前回若干ストレスを感じることがあったので、思い切って甲府のビジネスホテルを利用。9:30頃に就寝。

当日スタート前まで

2:30に起床して3時にチェックアウト。運転しながら朝食としておにぎりを頬張り、富士急ハイランドの駐車場に戻ってきたのがちょうど4時。天気と気温は問題無い模様。
ローラーの準備をしながら丹沢あんぱんを食べて、いつもどおり25分かけて心拍を150 bpmまで上げつつ発汗を促して、最後に5分かけてクールダウン。しっかり休養していることもあって、前回の車坂よりはコンディションが良い感じ。
今回は不要になるかもと思いながら防寒着を袋に詰め込んで、ウィンドブレーカーを羽織って会場へゆっくり移動。
スタートまでの待ち時間ではこれまで会場内をうろうろしていたけど、別イベントで盗難が発生していたという話を耳にしていたため、今回は極力自転車から離れないようにして、時間になるのをじっと待ちつつ30分程前の時間にジェルとBCAAを投入。最後にクリートカバー外して準備は全て完了。

レース中

7:20に第3ウェーブでスタートし、計測開始区間に向けて走っている最中にトラブル発生。路上に落ちていたシールがリアタイアに張り付いて、周期的にパチパチと音を立てている。
今回計測チップは脚に巻くバンドタイプのものが使われていて、これに付いていたゼッケン番号シールがトラブルの正体。このシールがバンドの素材と相性が悪くそこいら中で剥がれ落ちていて、この内の一つを踏んでしまった模様。計測開始前に外しておこうと路肩に寄るタイミングを計っているうちに自然に外れたようで、痛ジャージとディスクホイールの人が教えてくれた。おかげで停車せずに済み、感謝。
なお、自分のシールもゴール時には剥がれ落ちていた。世界遺産の富士山にゴミを落とすことになってしまい、残念。装着時に外しておけば良かった。

トラブルも大事には至らず、先にスタートした女子と混走してペースが上がらないまま計測開始ラインに至るのは昨年と同じ。先ずは心拍が150 bpmまで上がるまでは徐々に出力を上げるようにし、その間は続々と抜かれ続け、この間に目立つ痛ジャージや長髪の人を頭に入れて、この先何人に追いつき追い越せるか目安にすることに。
徐々に出力が上がり、3 kmも走ると自分が追い抜く側になる方が増えてくる。そのうち5 km地点を通過して、16:30を少し過ぎたところ。当初自分が設定していたタイム幅で最善に近いところで、楽ではないものの無理はしていない状態。これとほぼ同じタイムで5 kmを通過し中盤以降失速した2年前とは大きく違う。
とは言っても余裕がある訳ではないので、ポジションを維持するのか、前方の集団を目指すのか、一旦自重するのか、判断を誤らないよう注意しつつ、給水もおろそかにしないよう配慮しながら進む。何しろ今日は日射しが強いので、給水はいつにも増して大事。

徐々に順位は上げているはずだけど序盤に盛大に追い抜かれたため前方の集団が途切れることはなく、常に視界に適度な目標がある状態で、大規模イベントのメリットを最大限に享受。
勝手にターゲットにしていた人を何人か抜きながら10 km地点すぐ近くの第1チェックポイントへ。ここではチェロの演奏が行われていたけど、すぐ通り過ぎてしまったのでどんな曲だったかは分からず。
続いて中間地点を経て15 kmと通過し、この時点で1分以上目標タイムを短縮。これは72分を切るどころか70分に近いところに至るのではと思いつつも、疲労が蓄積してきていて気を抜くと失速してしまいかねない状態。
周囲も似たような状態のようで、所々で中切が発生し、なるべく早く気付いて被害を最小限に抑えられるよう前方を意識しつつ20 km地点を通過した時のタイムは60:20程度。

前年は残る4 kmに10分ほど要しているので、さすがに70分切りは難しいかと思いつつ最初の平坦区間へ。ここで前走者のスリップに入ったことで良しとして、もう一つ前を目指さなかったのが今回最大の失敗。
奥庭駐車場の急勾配では単独走にならないようポジションに気を付けつつクリアーし、ゴール手前まで続く緩斜面区間へ。ここで今回初めてのフロントのギアチェンジ。これまでは1時間も登り続けているとハンドルを握り続ける他に仕事のない左手の握力が落ちるため緊張する瞬間だったけど、フィッティング受けてポジション変えてからは上半身の力が抜けるようになっていて、何の問題もなくアウターへの変速完了。
ただここに来ると脚の余裕は全くなく、集団から遅れまいと懸命に走り、どうにか同一パックで最後の急勾配区間へ。
ここに来るとあれこれ考えずに踏み込むだなんだけど、どういう訳か鼻水が気になってこの場に及んで鼻をかむ。そんな悠長なことをしているうちに、数キロ手前で一度抜いていた長髪の人が気合いの入ったラストスパートを仕掛けていて、あっさり抜き返されてしまってゴール。最終盤で気が抜けたところがあったのは、ネット計測のため見た目の順位が成績に反映されるわけでなないことや、ある程度ゴールタイムが見えていて数秒縮めても遅れても区切りになるタイムには影響がないというところが頭にあったからなんだろうけど、最後はこういう打算をせず目先の勝負に拘った方が良かったなと反省。

手元で計測したゴールタイムは70分20秒を少し経過したところで、70分30秒は切れていたと判断。当初の目標よりも1分30秒も良く、期待以上のタイム。

ゴール後

ゴール地点もそれほど寒くなく、ウィンドブレーカーだけ羽織ってグローブ交換したので十分と判断し、混雑する前に下ってしまおうとすぐ下山の列に。車坂でも同じだったけど、下山時の速度を抑えすぎていて直線でもブレーキをかけ続けることになって握力が厳しい。リムの熱破損にも気を付けないといけなくなるので、もうちょっとスピード上げてもらえると助かるんだけど。
無事会場に戻った後は、恒例の吉田うどんをいただいてから早々に帰宅開始。車に積み込む前に、これで一旦退役する695の記念撮影。

晴れてはいるけど気温はそれほど上がらず、なおかつ風も弱いという絶好の気象条件で、さらには展開にも恵まれるという、これ以上ないコンディションでの好記録。このタイムそのままが実力とは言えないけど、乗鞍70分切りが現実的な目標になってきたかな。ただ、乗鞍はフルコースで開催出来るかの方が重要か。

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