2016 BRM1001神奈川200富士山一周参加記録

数年来、出るかどうか考えていたブルベに初参加。
距離は200 kmで激坂の連続というコースでもないので、ポイントとしてはトラブルを起こさないことと、所定のコースを間違えずPCを通り過ぎず立ち寄れるかの2点。

準備

雨対策や夜間走行やDNF時の輪行袋は既にあるので買い足すものは少なく、反射ベスト程度。
ただ、輪行袋は大型のものしか無く、オルトリーブのサドルバッグLサイズに入れると空きスペースは少なく、他にはチューブとウィンドブレーカーで終わり。
他の工具類はツール缶に入れたので、給水ボトルは一本。10月だし標高高めの区間が多いので、峠の手前で水の残量確認しておけば大丈夫でしょう。
灯火類は全て手持ちのものを使って、フロントx2とリアx3を取付。リアは日中の存在アピールで一つは常時点灯にして、残りはオートライトと夜間走行用。7時スタートなので、トラブルがなければ暗くなる前にゴールできそうだけど備えは十分に。
ルートに関しては、ルートラボデータをGarmin Edge 810に取り込んだものとキューシートの両方を用意。メインはEdge 810で、距離確認や予備でキューシートを利用予定。PCを通り過ぎないようポイント登録するためBaseCampを初めて利用して、使い方になかなか馴染めず四苦八苦。
ブルベカードとPC通過エビデンスのレシート入れとして、頂き物の防水スマホケースを掘り出す。首掛け用の紐まで付いているので、紛失の心配もなし。
普段より大幅に重い自転車が出来上がって、準備完了。当日は雨予報だけど、小雨らしいのでまあ何とかなるか。

当日スタート前

朝3時に起床。かなり早い時間だけど、現地到着時間の見込みがつけば朝食で時間調整すればいいと考えてのこと。
起床直後のまどろみから覚めて身支度を始めようとしたところで電話着信。こんな時間にかかる電話の心当たりは一つだけで、予想に違わず仕事。
これでDNS確定かと諦めつつ仕事を始めたら、幸いなことに手間のかかる問題ではなく、1時間程で解決。
これなら何とか間に合うと慌てて準備を済ませてから出発。朝食はコンビニおにぎり確定。
バタバタしつつも6時には会場近くの駐車場に到着し、6:30のエントリー開始には多少の余裕がある状態でホイール装着と雨対策実施。veloTOZEのシューズカバーは初着用なので、装着手順を知ってはいても若干の苦労。ゴムの伸縮性に思いっきり依存しているので、寿命は短そう。
受付でブルベカードをもらい、ブリーフィングの後に装備チェック。装備チェックが入るのは初めてのことだったので若干緊張したけど、無事にパスしてスタート。


スタート - PC1

天気のためかDNSが多いようで、序盤から少人数の集団で走行。信号で人数が増減しつつR246に出てしばらくすると、自分を入れても3人。
山に入るまでは視界に同行者がいると良いんだけどと考えていたら、伊勢原に入ったあたりの信号タイミングが悪く、最後尾の自分だけ停車。振り返っても誰もいないし、早くも単独走かと思うものの、先行2名は視界に入っているので、この人たちとナビを頼りに進んで伊勢原市役所でR246を離れて程なく再合流。3人パックに戻ったところで、一口アンパンを補給。
次第に登りが増えてきたところで2人になり、前に出たときにはハンドサインを早めに出すよう注意していても、何度かコースミスをしかけたりで危なっかしい存在になってしまっているのではないかと反省しきり。
宮ヶ瀬湖まで進んだ頃には雨が止み、45 km過ぎたあたりから補給地点を探しはじめ、ほぼ50 km地点のサークル K津久井青野原店にイン。

ボトルへの給水とおにぎりと甘味を胃に収めて、ちょうど駐車場に入ってきた人と入れ替わるように再スタート。
この間に何人かが先行しているだろうから、誰かと合流することに期待していたけど、直前まで同行していた人はすぐ近くのコンビニに立ち寄ったようで、単独走のまま山中湖に向けて道志みちを進行。
初めて走る道志みちの距離の長さに苦闘しているうちにようやくブルベ参加者を発見し追いつく。ただ、ペースが合わないため先行させていただき、想定よりもずっと脚使ってしまった状態で山伏峠に到着。
半乾きの路面に注意しながらダウンヒルを楽しんで山中湖に到達し、北岸を抜けて95 km地点のPC1セブンイレブン山中湖インター店の到着が11時過ぎ。無根拠の予測より15分ほどの遅れ。

PC1 - PC2

水分とパスタと甘味を購入して受け取ったレシートの時刻は11:11。
ここにも誰もいないことから、もしかしたら自分が先頭にいるのではないかの思いが頭をよぎりつつ後続を待ちながら食事をしていると、食べ終わるころに続けて二人が到着。
先行する人がいるとしても20分以上は差があることになるし、この人たちと同行するのも良いかなと考えたけど、レインジャケットを着たまま山を越えたときにかいた汗で冷えてきたので体を動かした方が良いと考えてリスタート。
ここから朝霧高原のダウンヒルに入るまでが今回一番辛かった区間で、目で認識する斜度と脚のフィードバックに大きくズレがあり、ブレーキを引きずったりスローパンクしているんじゃないかと何度かチェックするもののそんなこともない。補給不足も考えて一口アンパンを頬張ってみても何の変化もない。
今回スタート時からEdge 810の出している斜度表示が全くあてにならず、半分程度しか進んでいない状態で脚を使い切ったのではないかとの疑念を抱きつつ鳴沢でR139を離れた辺りで再び雨。
左手にあるはずの富士山は全く見えず緩斜面に苦闘しながら走り、ようやく下りに。
雨だけでなく霧も出てきたので、カーブではかなりスピードを落として走行しているうちに、PC2近くにある白糸の滝の標識を発見し、降り続ける雨の中で138 km地点のPC2 ファミリーマート白糸の滝店に到着。PC1からは43 kmを1:40程度で走ったことに。

PC2 - ゴール

ダウンヒルで体が冷えたので温かいコーヒーを求めて入店したら、ドリップマシーンは清掃中。このお店は夜間ではなく昼過ぎにやるのね。
やむなく缶コーヒーを選び、この他には熱源としてのあんまんと甘味を補充。ボトルの水量は十分なので給水はなし。
ぬるめの缶コーヒーとあんまんで体を温めているうちに後続の二人も到着し、軽く言葉を交わしてからリスタート。すぐ近くの白糸の滝を見ておこうかとも思ったけど、雨の中で滝を見てもなあと考えて体温維持を優先。
最後の区間は70 kmで登りもあるので、中間くらいになる御殿場あたりでもう一度休憩を入れようとあたりをつけ、かつて富士山一周のイベントで使ったルートの記憶を掘り返しながら走行。
はっきり覚えていたのは、盲導犬協会の富士ハーネス、立ち寄ったそば屋、こどもの国あたり。
こどもの国を過ぎて山中湖に向かう篭坂峠との分岐までは登り主体でペースもそれなりだけど、PC1を出た直後よりは体が動いていて、ゴール前に脚が売り切れてしまうことは無さそう。
裾野を通過して御殿場に入り、金華豚で有名な肉屋の前を通ることになるかなと期待していたら、予想どおり店舗を発見。ここを補給地点として、コロッケと手土産のハムを購入。金華豚入りかどうかにかかわらず、揚げたてのコロッケは旨かった。

肉屋で水分補給できるわけもなく、すぐ近くのセブンイレブン板妻店に立ち寄り、先ほど買いそびれたドリップコーヒーを購入。この辺りでようやく雨が止む。

コーヒーをすすりつつ残り距離とコースレイアウトを確認し、16:30頃のゴール時刻と予想。グロスで20 km/hで17時ゴールを考えていたものの、景色を楽しむ天気ではないため立ち止まって景色を眺めたり写真撮ったりすることが無かったのが30分前倒しの原因。
終盤にはやや複雑なルートになっていて、サイコンの表示に注意しながらも何度かルートミスをしかけては復帰しつつ残り距離を減らし、暗くなりかけたところで早めにライトを点灯して開成町に到着。
最終盤は往路のルートと交差する箇所で混乱したりしながら、16:35頃にゆっくりとゴール。

ゴール後

やはり最初の到着だったようで、走行時の天気やコース状況を話しながらゴールチェックをして無事認定を受け、初めてのことだし記念にと思いバッチ購入。
10分差くらいで次の人が着くだろうと話していたら、ちょうどそのくらいのタイミングで二人目がゴール。汗冷えしてきたので早めに着替えようと、ゴール地点を離れて駐車場へ向かって初めてのブルベ終了。


雑感

ブルベとしては最短の200 kmで同等以上の距離・獲得標高を何度か経験していることもあって走り自体には元々不安要素はなく、大きなミスなくコースどおりに走れたのが一番の収穫。
走行時はほぼナビ機能(実際には地図上にルートを表示しておくだけで右左折の指示は出しておらず、ルートを外れたときに警告)に大きく依存。自転車でのGPSナビが普及する前、キューシートとサイコンの距離表示でルート確認するしかなかった時は、コースを正確に辿れることがより大きな要素だったことが容易に推測できる。

装備についても不足はなかったけど、マップ表示しているとEdge 810のバッテリーが保つのが10時間程度なので、200より長距離のカテゴリに出る時はモバイルバッテリーが必要。
すでに300のエントリーはしていてこちらはナイトランも確実なので、対策も考えておかないと。

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