スズカ8時間エンデューロ

過去2年は秋イベントとしてもてぎの7時間エンデューロに出ていたけど、今年はスズカを選択。選択理由はひとえに鈴鹿サーキット見たさ。
前日の午後に出発し、途中休憩を多めに入れて多めに補給しながら24時過ぎにサーキットの駐車場に到着。遅い時間にチェックインして早朝にチェックアウトは勿体ないなあという貧乏根性が働いて車中泊。
当日は5時起床。しばらくぼんやりした後で身支度と朝食を済ませるけど寝ぼけているためか思いの外時間を取ってしまう。グローブを片一方忘れてきたかと探し回ったのも遅れに拍車をかける。
それでも時間に余裕があるつもりでサーキットに向かったものの、距離がある上に混雑していて、エントリー済ませて荷物置いたら試走時間は半ばを過ぎた頃。ろくに記念撮影もできないまま2周弱(2周目はS字からピットに戻るショートカットを指示された)で試走を終えたものの、一度は来たかったスズカにハイテンション。
鈴鹿のサイクルイベントは逆回りなのは残念だけど、何度もレース中継で見たコースを実際に走っての印象はこんな感じ。
  • 平坦と言える場所が殆どなく、強いて言えばデグナーから逆バンクに向かう箇所程度
  • 他はずっとアップダウンが続くものの脚を止められるほどの下りはなく、回復させられそうな場所が少ない
  • シケイン手前とスプーン手前(逆走なので)の上り勾配がきつめで、後半はインナーを使うことになりそう
  • ヘアピンは下りになっていることもあり、ここだけは減速のためブレーキが必要
整列までには少し時間があったのでホームストレートで撮ったのが今回唯一の写真。


11月半ばにしてはかなり暖かい日で、当日来ていた3/4タイツと指ありグローブは選択ミス。サーマルショーツと指切りグローブも用意しておくべきだったと思いながら、スタート前のセレモニー中にシリアルバーかじって事前の補給を完了。
スタート直後はいつもながら密集の中で何度か減速を強いられているうちに先頭集団ははるか彼方へ。
いつもながらちょうどスピードの合う集団を見つけられずくっついたり離れたり。直線でスピードの合う人がいてもコーナー出口での加速で遅れてしまう。踏み始めるタイミングに差はないので、自分の加速力のなさを改めて痛感。
序盤は9分台のタイムを維持してこのペースを維持すべく務めるけど、じわじわとペースが下がってくるなか1時間が経過。まだ空腹は感じてないけど補給食を口に入れ、1時間に一度は何か食べ、その合間にはジェル補給することにする。

2:30を経過したあたりでラップタイムがほぼ10分に近い状態で推移し始め、早くも耐える展開に。エンデューロは普段持続することが無い時間のペース走なこともあって、いつもながらペース管理が酷い。
記憶があやふやだけど、多分この辺りの時間帯で最大のピンチが到来。スプーンコーナーで斜行した二人が接触して目の前で落車。急ブレーキをかけても止まりきれるか不確かな距離で、左右に避けた場合は急な進路変更で後続を巻き込む可能性もある。落車した二人は左右に滑ることはなくほぼ接触地点で止まったので、ルール上速い人は来ないはずの左に避けつつ「落車!」と叫んで後続に通知。幸い後ろから突っ込まれることもなく、無事通過。

3:15を過ぎた時にはラップタイムは10分台固定になり、その後もじわじわと低下傾向。そうこうしているうちに4時間が経過し、4時間組がいなくなって集団走行の機会が少なくなってタイム低下が顕著に。とうとう11分台に突入してしまい、ボトル二本も空になってきたので、4:30経過のタイミングでピット入り。補給を済ませてトイレに寄って10分少々の停止時間でリスタート。

いつもながらリスタート後はペースが大きく低下し、12分台を連発。懸命に走っているのにどうにもならない遅さと残り時間の長さから、ここで止めてしまおうかと思いながらリスタート後1時間は様子を見ようと思い直して周回するものの一向にペースが上がらない。これまでアウターで走ってけどインナーを使うようになり、減速が必要だったヘアピンも余裕をもってノーブレーキで回れる始末。
ピットインから5周、ほぼ1時間が経過したところでようやく脚が動くようになってきて、これまでよりも多少は楽な状態で11分台に回復。どうにか乗り切る事ができたと安堵するものの、残り2時間あるためまだまだ油断は出来ない状況。

と思っているところで、後方から先導車なしの高速走行が次々と通過し、ちょっと混乱。6時間経過時から2人組チームTTのカテゴリーが始まることを自分が認識していなかった。自分を含め体力消耗が激しい人が多数走っているところに、サラ脚でTTポジションで走る人たちが現れるのはかなり危なっかしい感じ。自分が見ている範囲でも、自分が一番速いつもりでコース端を走っているところにTTメンバーが追いついてしまうケースが何度もあった。どれもニアミスで済んではいたけど、先導車を付けられないにしても何らかの形で警告音を出せるようにしてもらいたかった。

予期しない後続車対策で端のラインは残すようにして走っているうちに、残り1時間を経過。この頃には補給・給水・尻痛対策などがルーチン化していて、集団走行の有無や風の強弱によるタイム変化はあるもののほぼ出力が一定化している状況。
残り30分が近づいたところで周回数を計算すると、44周で終わるか45周目に入られるか微妙なところ。11分台前半を連続すれば行けそうな状況だけど、自力でそのペースを作るのは難しく、自助努力に加えて集団走行運次第といったところ。
44周目に入ったところで残り11分10秒を切っていて、かなり厳しい状況かなと思いつつホームストレートとスプーンの上りで残っている脚を使ったところ、ちょうどいいペースの集団に入ることになり、ホームストレートに戻るまでの下り基調の区間を良いペースで通過。
上りに入ったところで集団がバラけ、タイムアップまでにコントロールライン通過できるかギリギリだなと思っているところ、「もう一周行きましょう!」と声をかけられて、気合を入れ直して踏み込む。コントロールラインが見えてきたところでようやく確信でき、5秒ほど残して無事通過。
声をかけてくれた人に追いついてお礼を言ってからペースを落としてクールダウン気味に最終周回をこなして、落車や負傷なく無事終了。特に根拠もなく目標としていた250 kmは超えて、260 kmの総走行距離を達成。

手荷物回収し、何か食べようかなと思ってピット裏を通ると売店は軒並み店じまい中で断念。協賛ブースも仕舞っているし暗くなってきているしで、大人しくまっすぐ駐車場に向かってすぐに撤収。
イベント後のことを考えてなかったので後泊の確保ができてなく、疲れきった状態で千葉まで帰宅。鈴鹿市内と首都高以外は渋滞がなくクルーズコントロールのお陰でリラックスした状態で要られたのが本当に助かった。

これにて年内のサイクルイベントは全て完了。

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