鼻中隔矯正手術受診記録

今年のサイクルイベントが全て終わり、仕事もある程度落ち着いているこの時期がベストと見計らって、物心ついた頃からの持病である鼻炎対策の手術を実施。

経緯

これまで小学校・学生・社会人のそれぞれで手術をしてきて、小学校の時は内容をあまり覚えておらず、学生と社会人の時は鼻茸を薬品やレーザーで焼いて一旦改善するもののすぐ元に戻ってしまうことを繰り返していて、ここ数年は飲み薬のみでの対処。
鼻中隔が歪んでいてこれを直さないと鼻の通りは良くならないと複数の医者から以前から言われてはいたものの、手術後は1週間ほどの入院が必要とのことで、長らく見送ってきた次第。

最近は日帰り手術ができるところも増えているとの情報を得て、通勤時に立ち寄れる病院でもやっていることがわかり、ならばと診察してもらったのが今年の初め。
完治まで1.5ヶ月ほどであること、外見上の違いは生じないことなど確認して、自転車のシーズンオフの実施を決断。

手術前

血液検査や執刀医の診察等で数回の通院。血液検査は採血と結果確認で2度通って、健康診断程度の内容だったこともあり、直近の健康診断結果の提出や異常なしなら結果確認時の通院不要などの簡略化してくれれば楽なのにと思う。

当日の食事は朝食のみ軽くで済ませるようにとのこと。これは緊張などの理由で吐いてしまう人がいるようでその対策らしい。とは言っても昼過ぎまで軽食のみで保たせるのはきついなあと思い、昼前にも軽く食べてしまう。

手術時

この日は二人の手術があり、自分は2番目とのこと。
最初は麻酔薬を含めたガーゼを詰めて、点滴をしつつ待合室でしばらく待機。以前レーザー治療をした際には何度かガーゼを入れ替えていたけど、今回は交換なしだったので、麻酔はちゃんと効くのかなとやや不安を覚えながら待っているうちに自分の順番になり、手術室に移動。
横になって心拍・血圧などの計測センサーが取り付けられ、随分大掛かりだなーと思っていると執刀医が入ってきて開始。

最初の麻酔注射がいきなりのハイライト。想定よりもずっと痛く、やっぱりガーゼの麻酔が効いてなかったんじゃないかと思った瞬間に強烈な心拍上昇。トレーニングで追い込んでいる時をはるかに凌ぐ激しい動悸に驚くものの、麻酔薬が広がっているようで注射位置が変わっても痛みはさほど感じなくなっていることで落ち着いてきて、動悸も緩やかに下降。
この動悸は痛みに対する反応かと思ったけど、手術中に麻酔を追加した時にも同傾向の反応があったので、麻酔成分に起因するものだと後で納得。

ここからは目では見えてないので、事前あるいは手術中に聞いたり体感した情報で。
最初に粘膜を切開して、ここから鼻中隔の軟骨にアクセスして歪んだ軟骨を削り取る手順は事前に聞いたとおり。何種類もの器具使い分けて、血が溜まってきたら吸引するというのを繰り返して、しばらくして自分も知っている単語が登場。「ノミ」。
ちょっと頭の中で響きますと言われながらそれが差し込まれ、これまでの削り取る感覚とは全く違うゴツゴツと叩き込まれる感覚に、「今動いたら取り返しのつかないことになるんだろうな」と体を強張らせる。この間にイメージするのは鉱山の穴掘り。

手術の合間の会話で尋ねられたのが過去の手術履歴。どうやら古い処置の痕跡があり医師はこれが気になっているようなのだけど、小学生時のことなのではっきりとは答えられない。

殆どの作業が左鼻で行われていて、かなり時間かかりそうだなと思い始めた頃に70%くらいと進捗を教えてもらう。
処置が必要なのが左に偏っているのかと思っている間に左 : 3、右 : 1の軟骨取り出し完了。で、このうち一つは歪みが少ないので真っ直ぐにしてから戻すと言われて、「戻すなんてことあるんだ」と驚愕。
戻した後は切開した箇所の後始末の上でガーゼを思いっきり詰めて最後に綿球を差し込んで処置終了。綿球は汚れたら自分で差し替えるため予備を持たされ、このタイミングで頓服薬を一錠。

気分が悪くなっていないか確かめるため、手術台に座ってしばらく様子見。落ち着いてくると喉の渇きを覚えたので、お茶を飲もうとしても鼻が完全に塞がっているので一口ずつしか飲めない。また、出血が喉に落ちてくるため喉の痛みが出てきて、帰りがけにのど飴買わないとなあと考えているうちに通常の診察室に呼ばれ、手術結果の説明を受けて除去した軟骨受け取る。

会計時にちょっとした手違いがあって、バタバタした状態で帰路につくところで続く。

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