2017 BRM311神奈川400kmもしかして追い風参加記録

この冬最大のイベントになる初の400 kmブルベ。名古屋から逗子へのワンウェイのブルベも初。

準備

今回購入したのはVolt 800の予備電池程度だけど、オーバーナイトということで、以下の物をサドルバッグに。
  • 長袖ジャージ:強風や低温で耐えがたい寒さになった時のミドルレイヤーとして
  • 歯磨きセット:口臭対策だけでなく目覚ましにもなることを期待して
  • ハンドタオル:眠気覚ましの洗顔時に
  • ワセリン:股ずれがきつくなったときに備えて

輪行したりで歩きが多くなるので、リンタマンのMTBシューズを投入。SPDの足回りは数度の実装でクリート位置やワイヤーの調整済み。ワイヤーの通し方は、いわゆるナチュラルフィット。
ワイヤリング調整段階の写真


スタートまで

仕事の都合により前泊は叶わず、当日朝の移動。新幹線では寝られなかったものの、目を閉じて少しでも疲労を貯めないよう努めて9時には名古屋駅到着。
駅前の片隅で輪行解除し、コンビニ寄ったり道に迷ったりしつつスタート地点の熱田神宮公園に移動。正確な場所を確認した後に昼食のため一旦離れて、えびかき揚げ丼で炭水化物と脂を補給。

スタート地点に戻ると受付が始まっていたので、最初の出走時間を選んでエントリーと荷物預け。
ブリーフィング迄の間は他の参加者の装備やウェアを勉強。
前回のような忘れ物もなく無事装備チェックをパスして13時にスタート。

スタート - PC1

豊橋までの70 km。タイトルどおりに追い風で序盤から貯金できそうと思いきや、信号続きのため全くペースは上がらず、集団も速度差ではなく信号で切れたりくっついたりする状態。当然ながら交通量も多いので、気を使いながらの走りが続き、PC近くになってようやく信号の少ない区間に入って強烈に速い人たちに感嘆しつつ16時頃にPC1に到着。
前月の300ではPCで時間を掛け過ぎている反省があったので、速い人を拝見していたらあっという間にリスタートしていった。時短のポイントが幾つか分かったので、今後に活かせそう。

PC1 - PC2

掛川までの70 km。豊橋市街を通過するためまたもペースダウン。追い風かつほぼ平坦なのに、ここまでのアベレージは20 km/hに届くかどうかという程度。
ほんとにあるのね、豊橋に豊橋♪(0655@Eテレ)

静岡に入った辺りでペースを上げられる状態になり、追い風に乗って一気にペースアップ。ろくに力を使わず容易く40 km/h越えになる状態で浜名湖を通過し、砂丘沿い走行中に追い抜かれた方が尋常ならざる速さで、遮る物のない一直線の道なのにあっという間に視界から消え去っていった。無理についていくと潰れてしまうところだった。
この辺りから掌底に痛みを覚え始める。まだ半分にも達していないというか、普段でも時間を取れたときは走行する距離内なのに、先が思いやられる。
19時頃にはPC2に到着するかなと考えつつ走っていたら、ここまで見かけなかった方に追いつく。装備から見てブルベ参加者だよなと思っていたら、停車時に参加者ではないと告げられ、安全確保のため普段からこういう装備の方なんだと思いつつ進むと、何もない地点なのにマップではPC表示。
停車して周りを見回しても反対車線に別のコンビニが見えるだけで、一旦このコンビニまで移動してからスマホで確認したところ、川を挟んで1 km強進んだ先にPCはあり、自分のポイント登録が間違えていた模様。
一安心してPC2に到着したのが19時過ぎ。直前まで同走していた方もここにいて、別ブルベの試走中とのこと。主催される方々は地図上でルート引いて終わりではなく、試走して道路状況等チェックの上で修正かけているのを知ってはいるけど、初めてその場面に出くわして改めて頭の下がる思い。
夕食時ということでお腹にたまるものをということでパスタや唐揚げを平らげ、ヘルメットにVolt 300装着してインナーキャップ被ってリスタート。

PC2 - PC3

静岡までの70 km。今回はPC4までは70 km刻みで、その後は60 km刻みになっていて分かりやすい。
PC2でメーターの充電開始予定だったに、忘れてしまっていたことにリスタート後程なく気付いたけど、すぐ停車するのもなあと思ってしまって、前回と同様にLow Batteryになるまで様子見作戦。
御前崎を過ぎても追い風基調なのは変わらず快調に走り続け、途中静岡のご当地ファミレスさやわか前を通過した時は夕食をここにすれば良かったと後悔したりしながら焼津を通過。
この辺りでパラパラと降り始め、この時期に本降りになると体冷えて走行不能になるなと不安になるものの、夜間のため雲の様子も分からず、立ち止まって気象情報チェックするのも億劫なので、小降りで収まる事を願いつつ走行継続。幸い自分が走行している箇所で本降りにはならず、時折路面が濡れている箇所を見かける程度で済んだ。
東名高速日本坂トンネルに近い宇津ノ谷峠に至り、ブリーフィング時のとおり明治トンネルへの案内が出ているのでこれに従って走行。分岐点にスタッフがいたので、もしやと思っていたらトンネル抜けてすぐの地点でシークレットPC。これまで有人チェックはあったけど、シークレットは初めて。
豚汁と煎餅をいただきつつスタッフと話していると、まだ5人くらいしか到着していないということで、結構な人数が夕食をしっかり取っている模様。自分も夕食スポット調べておけば良かった。
食べ終わる頃には続々到着して混雑度が高まってきていたので、お礼を伝えてからリスタート。また充電忘れたことにすぐ気付いたけど、ギリギリ何とかなるかなあと走行継続。
右折時に地下道路利用ということを後続の方に教えてもらったりしつつPC3を目指し、あとは直線一本残すのみと思ったらこれが思っていたよりも距離が長い上にとうとう向かい風になり、バッテリー残量は5%を切ってしまい虫の息。街灯も信号も無く停車するきっかけも無いまま進んでいるうちにようやくマップ上にPC表示。23時直前に到着し、すぐさま充電開始した時の残量は1%。ギリギリセーフ。
豚汁食べたばかりでまだお腹に余裕があったので、暖かいイートインで軽食を取りつつ家族に半分走ったことを報告し、まだ半分と認識して心的ダメージを受けてからリスタート。

PC3 - 通過チェック

伊豆長岡までの70 km。向かい風でペースを上げられずもっさり走っているうちに後ろから追いつかれ、しばし同走。
お互い駿河健康ランドで仮眠を取るか決めかねていて、どうしましょうかと相談しつつ清水港や鈴与のコンビナート前を通り興津の健康ランドのすぐ手前まで。結局どちらもここでは仮眠を取らないことで一致したので、そのまま進むことに。
暗闇の中、由井・富士市を通過して行くうちにコンディションが低下してきて、自分が前に出るとスピード落ちる感じ。眠気は無いので、脚が売り切れつつあるということだろうか。水の残量が乏しくなってきたし、深夜になってライトの電池交換もしておきたいので、次のPCまで30 km程になったらコンビニに立ち寄ろうと決め、そこまでは同行出来るように頑張る。
そのうち別の参加者に追いついて3人パックになったところで休憩のため離脱する旨を伝えたら、結局2人で休憩を取ることに。補給を済ませてVolt 800の電池交換をしつつもう一枚着るかどうか考え、走っている間は寒さは気になっていないのでこのまま行くことにしてリスタート。
リスタート後すぐに沼津に入り、夜間感応式信号が続いて停車せず走っているうちにとうとう後ろに付けることもきつくなってきた。およそ5 km毎に行っていた先頭交代も当然出来ず、ただ乗りはいかんなと思いペースダウン。
すると距離が空いたことに気付いたようで、ペースを合わせてくれる。これ以上はペースを落とさせてはいけないと思い、維持できる限りのスピードを出して粘っているうちに少しマシになってきたので、なけなしの力を使って前に出る(多分スピードは下がっている)。
ボチボチ下がろうかなと思い始めたところで先ほど3人パックで走ったもう1人の姿が見えてきたのでこの方を目標に頑張り、追いついて少し後ろで楽させてもらったところで2:20頃に到着。個人的にはこの区間が一番きつかった。
ここではパンに加えてレッドブルとプリンで即効性を期待したエネルギー補給。果たして回復出来るのか。

通過チェック - PC4

湯河原までの60 km。ここまでほぼ平坦だったけど、序盤に冷川峠が登場。事前の確認で峠の標高は350 m程度でそれほど高くないことは把握していたものの、斜度までは分かっておらず少々身構えつつ上り勾配へ。
登りだとハンドルのフラット部を握れるから痛む掌底をかばえてこの点では楽だなと思いながら、出力安定を意識しつつ淡々と進む。激坂という程のことは無いようで、これなら何とかこなせるかなとしばらく走っているうちに峠に到達。
暗闇な上に路面が濡れていることもあってブレーキ多めのダウンヒル中に時折獣と思しき物音や鳴き声を聞きつつ伊東市街へ。残り距離も100 kmを切って、この時点で事故さえ無ければ完走出来る手応えを得る。
時折現れるアップダウンをこなしつつ熱海を通過していると、何か白っぽいものが顔をかすめる。実際に触れた感触は無かったので何事かと思っていたら、排水溝から出る温泉の湯気だった。さすが熱海だ。
いつ県境を通ったか気付くことなく静岡を終えて神奈川に入り、程なく最後のPCに到着したのが5:25頃。空はまだ暗い。
カップヌードルで塩分とゴールまでのカロリー、プリンで即効性のある甘味を補給してリスタート。食事中にようやく空が白んできた。

PC4 - ゴール

逗子までの60 km。ここまでのグロススピードは20 km/hを僅かに超える程度で、スタートから19:30になる朝8時半頃にゴール出来るかなと算段。
真鶴で日の出を迎え、ちょうど海を見渡せるところがあったので、珍しく停車して撮影。


小田原へ出たらあとはほぼ平坦で、徐々にペースを上げつつ湘南へ。7時を過ぎると車も人も増えてきたので寝ぼけて事故ったりしないよう気を引き締めつつ走り、鎌倉へ突入。鎌倉は十数年前に旅行で一度来ただけだなと思いだし、その時に行った珊瑚礁前も通って、とうとう逗子市へ。
134号は快調に走れたのでPC4出発時の見込みよりも早めになりそうだけど、19時間は切れない模様。
134号を離れてからは住宅街をゆっくり走ってゴール。タイムは19:10程度。
サドルバッグが垂れ下がっているので、取り付け見直さないと


ゴール後

滞りなくゴール受付を済ませ、用意してくれていたお菓子とドリンクをむさぼる。伊豆長岡の通過チェック以降は頻繁にエナジーバーを囓っていたので、エネルギー不足気味だった模様。
後半ずっと一緒に走った方とは入浴後に別れて、自分は仮眠。後半失速する事なく20時間を切ってゴール出来たのはひとえにこの方のおかげ。布団に入ってボーッとしているうちに意識が落ちて、一時間強の仮眠。

余裕があれば自走で帰っても良いかなと思っていたけど実際にはそんな気は起こらず、東京までは輪行してそこから20 km弱は自走で帰宅して今回のイベント終了。

雑感

初の400 kmをある程度時間の余裕をもって走ることが出来たのは収穫。これなら仮眠を取ることも出来るし、多少のトラブルなら焦らず回復に努めることが出来そう。
手のしびれ対策としては、グローブ、バーテープ、ハンドル位置など幾つも対策を考えられるけど、長距離走らないと再現出来ないのが辛いところ。とりあえずはバーテープかな。
富士 - 沼津間の長い時間パフォーマンスが低下したのは、今のところ原因をつかめていないので対策もなし。単純に疲労の問題なのだろうか。あの時同走している人がいなかったら、ゴールタイムは1時間くらい遅くなっていたかと思う。
次の距離となると600 kmになるけど、今のところ未定。もっと獲得標高が増えるコースの300や400に出るのも良さそうだし、ヒルクライムのオフシーズンになる6月後半や9月・10月開催を漁ってみよう。

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